晴天の春らしい天気の中、はつらつと126名の新入生が入学してきました。
(式辞より抜粋)
126名の新入生の皆さん。入学おめでとうございます。元気でしっかりとした声を聞き、中学生としての自覚と決意を感じることができました。
中学校は、仲間と学び合う中で、自分探しを行い、自分の良さをどんどんふやし、将来の夢の実現に向けて大人になる場です。今年は学習指導要領の全面実施の年、十年ごとに教育内容が変更される年です。これは、ユーチューバーやプロゲーマーなどインターネットを介した新しい職業が生まれたように、これから科学技術や社会の変化により、どんどん新しい職業が生まれていく未来社会に対応するための学び方が盛り込まれています。未来の学び方は、正解を早く見つけるジグソーパズルから、無数の解よりよりベストな解を創るブロックパズルに変化していきます。そうした学びを通してみなさん一人一人が「やってみたらおもしろかった」「できなかったけどできるようになりたい」など、みなさんが主役となり、可能性を高める教育が始まります。そこで中学校で大切にしてほしいことを三つ言います。
まず、「さきよみする感性」です。自分から考え行動することです。今日は自分で起きてきたでしょうか。時間を守ること、身の回りを美しくすること、挨拶すること、そして自分や仲間の命を守ることを大切にしてください。また、勉強ができるようになりたいと誰もが願います。一方で、中学校は内容が難しくなると不安に思う人もいると思います。勉強が得意になるために、本校は予習を大切にしています。次の授業で何ができるようになってほしいかを先生方が伝えます。「今日はこれができるようになろう」と思って学校へ来て下さい。分からないことがあってもいいのです。授業の中で仲間や先生と学び、分からないことを解決すればいいのです。
二つ目は、「ささえあう力」です。これからの社会は、予想もしない課題を世界の人たちと話し合い、知恵を集めて課題を解決することが必要となっています。その基礎として、本校はどの教科も、自分で解決する方法を考え、解決する方法を伝える授業を行います。そのことによって、新しい知恵がどんどん生まれます。学級、部活動で、大いに話し合い、学びを深めてほしいと思います。
三つ目は、「やりぬく力・まとめる力」です。人間に完璧な人などいません。誰しも失敗をします。しかし、人間の成長は、失敗した時に、そのままにすると止まってしまいます。失敗の原因を見つけ、改めることこそが皆さんを大きく成長させます。また、中学校は大人になる準備をするところです。だからこそ、社会で守られるルール・マナーは中学生になったみなさんは守り、自分の頭と心と体を自分で管理できる人になって下さい。
以上、「さきよみする感性、ささえあう力、やりぬく力・まとめる力」の頭文字をとって「篠山力」を身に着けてください。
※1年生は写真掲載承諾書をいただく前ですので、マスクつきで個人が特定されない写真を解像度を落として掲載しています。