第70回入学式

126名の新入生を迎え、第70回入学式を挙行しました。

(式辞要旨 新入生に伝えたいこと)

〇「自分のよいところを三つ答えてください。」答えにくくても、気がついていないだけで、誰でも必ずよいところはたくさん持っています。中学校は何をするところか理解してほしくてこの質問をしました。2022年に成人は18歳となりましたが、中学校は自分探しを行い、自分の良さをどんどんふやし、夢の実現に向けて大人になる場です。また、これからの社会は、AIによる産業構造の変化が進み、皆さんの65%が今、存在していない職業に就く。また、人工知能が人類を超えるため、AIにはできない人間としての強みが必要とされる社会と言われます。未来社会で活躍するため、中学校では「さきよみする力、ささえあう力、やりなおしてまとめる力」の頭文字をとって「篠山力」を大切にしてください。

(個人情報保護のため画素数をおとして掲載しています)

①「さきよみする力」 決められたことだけでなく自分から考え行動することです。今日は自分で起きてきたでしょうか。時間を守ること、身の回りを美しくすること、仲間や大人に挨拶すること、そして自分や仲間の命を守ることを大切にしてください。また、勉強ができるようになりたいと誰もが願います。一方で、中学校は内容が難しくなると不安に思う人もいると思います。勉強が得意になるために、本校は予習を大切にしています。次の授業で何ができるようになってほしいかを先生方が伝えます。「今日はこれができるようになろう」と思って学校へ来て下さい。分からないことがあってもいいのです。授業の中で仲間や先生と学び、分からないことを解決すればいいのです。

②「ささえあう力」 これからの社会は、想定外の課題を世界の人たちと話し合い、知恵を集めて課題を解決することが必要となっています。その基礎として、本校はどの教科も、自分で解決する方法を考え、解決する方法を伝える授業を行います。そのことによって、新しい知恵がどんどん生まれます。学級、部活動で、大いに話し合い、学びを深めてほしいと思います。

③「やりなおしてまとめる力」 皆さんは失敗することは、恥ずかしいことと思っていませんか。しかし、人間に完璧な人などいないのです。人間の成長は、失敗したことをごまかし、隠し、そのままにしておくと止まってしまいます。失敗を失敗として認め、改めることこそが皆さんを大きく成長させます。これは学習だけではなく、生活でも言えることです。ヒヤリとしたことハッとしたことをすぐに見直し、自分の頭と心と体を自分で管理できる人になって下さい。

〇子どもから大人へと向かう思春期は、いろんな悩みや上手くいかないことも起こります。篠山中学校の教職員は厳しいけれど、温かく優しく教えます。そして、一人一人が安心して活躍できる居場所ができるように、まごころをもって一緒に解決策を考えます。

式写真