(学校再開にあたって 全校放送朝会メッセージ)
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3ヶ月にも及んだ休業期間が終わり、学校が再開しました。この期間、多くの行動が制限され、命や健康への安心感、仲間が集い学び合う学校など、あたりまえと考えていたもののありがたみを改めて感じます。
さて、今から10年前の2010年8月5日、チリ北部のサンホセ鉱山で落盤事故があり、地下700mに作業員33名が取り残されました。気温30℃以上、湿度80%以上の環境下、救助がくるかどうかもわからない中で、33名は取り乱すことなく団結し、2ヶ月を超える地下生活に耐え救出されました。
全員が元気に救出された理由は三つの心があったからと言われています。一つ目は「あきらめない心」家族や恋人のために生きる意味を見いだし、あきらめなかった。生きようとする強い意志があったということです。二つ目は、「優しい心」です。鉱山経営会社の社員ではない作業員にも、リーダーの働きかけで、仲良くなり団結できたということです。三つ目は、「工夫(努力)する心」です。土砂を運び出し、居住空間を広くしたこととトイレを別につくったことで、病気の感染を防ぎ、長期間の生活に耐えることができました。
学校が再開し、仲間と学ぶことができるようになりましたが、第2波を押さえ込むためも、まだまだ生活の中で制限しなくてはならないこともあります。また、学習の遅れへのあせり、様々な行事がなくなっていく喪失感など様々な不安があると思います。しかし、なくしたものを嘆くのではなく、仲間と支え合い、創意工夫の中で新たな学習や生活、行事の持ち方を見つけていくことが大切だと思います。
学校では、再開にあたって、①毎朝の検温確認、健康観察、②手洗いの徹底(登校前、給食前、共用物を使う授業の前後、部活動等)、③マスク着用(せきエチケット)、④清掃及び消毒、⑤2方向からの換気、⑥対面・近距離での会話を避ける生 活面での指導や授業・行事の工夫を行います。
皆さん自身も、自分の命と健康、仲間の命と健康をシッカリ守ってください。体調が悪かったり微熱がある場合は、登校を控えてください。また、手洗い、ハンカチ・マスクの持参、そして、休み時間も友だちとの距離を1m程度はとってください。
また、不安なことは先生、お家の人にすぐに相談してください。
社会全体で、新しい生活様式が求められています。あきらめない心、やさしい心、工夫する心を大切に、生徒と先生が協力して、今までのことを改造するのではなく、新たな学校生活を創っていきましょう。
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☆学校再開にあたって教育長メッセージ
※7月18日に予定していたPTA資源回収はPTAで協議いただき本年度は中止とすることになりました。