1学期終業式

感染拡大の状況を鑑み、終業式は放送で行った後、学年集会で1学期を締めくくりました。
(終業式式辞概要)
新型コロナウイルス感染拡大の中で始まった令和2年度も、本日、1学期の終業式を迎えることができました。学校が3ヶ月も休業になる。これは、歴史上百年もなかったことだそうです。「中止」「自粛」「ステイホーム」「ソーシャルディスタンス」など、我慢や制限を象徴する言葉が踊りました。そんな中で、休校中から学校再開後まで、厳しい状況に中で頑張ってくれた生徒の皆さん、厳しい環境の中で生徒の活動を支えていただいた保護者の皆さん、先生方に深く感謝したいと思います
新型コロナウイルス感染症については、いまだにワクチンが開発されておらず、世界各国で英知を結集して様々なワクチン開発を急いでいます。また、「感染拡大を防ぎながら、経済を維持するにはどうしたらいいか」ということも、世界の国々がかかえている課題です。いくつもある答えの中から何がベストなのかを考えなくてはいけません。
また、神戸市にある「富岳」というコンピュータが世界一の演算速度を出したという話題がありました。これからの時代は、様々な仕事がAIにおきかわっていきます。しかし、人間にしかできないことがあります。それが「答えのない問い」を解くことなのです。
この一学期、生徒のみなさんは、遅れている分の学習を取り戻そうと、本当に真剣に勉強をしてくれたと思いっています。また、笑顔で会話し、仲間づくりを大切にしてくれました。きっと、休業期間中に「勉強」と「仲間」の大切さを考えてくれたからだと思っています。
この行動の中に「答えのない問い」を解く力のもとが入っています。本校の授業スタイル、予習をして先読みする。対話をして思考を深める。振り返って改善する。という3つは、答えのない問いをとくために必要なキーワードです。特に、振り返りは大切です。今日は、通知表を渡します。わずか2ヶ月間の間の成績ですので、みなさんはこれからまだまだ変化します。通知表を見るときには、自分を伸ばすためにどこに重点をおけばいいかを見つけることを大切です。1学期に学習した内容が、自分の基礎基本としてきちんと定着しているのか、確認してください。
さて、明日から、2週間という短い夏休みに入ります。新型コロナ対策や熱中症予防など、健康管理を十分心がけ、学習はもちろん、部活動にも積極的に参加して、頭と体と心の三つを鍛える夏にしてください。

1 頭を鍛える
宿題は、わからないこと、できないことを減らし、自身に力をつけることを目的とするものです。間違いをメモするなど身につく学習が大切です。3年生は、試練の夏ですが、分かるまで、覚えるまで、学習するこだわりをもってください。こだわりのある勉強をする人は、夢に近づきます。

2 体を鍛える
ネットなどの使用時間が長いため、寝る時間が遅い傾向があります。事故が起こりやすい夏です。健康、命の大切さを常に頭に置いて行動してください。また、全国的に感染拡大の時期に入っています。科学的根拠のない噂話に左右されるのはよくありませんが、自分の身を自分で守ることを大切にしてください。家族や友人と出かけることもあるかもしれませんが、「3密(密閉・密集・密接)の回避」「ソーシャルディスタンスの確保」「手洗いの徹底」「マスクを外して大声で会話しない」等を皆さん自身が心がけ、一緒にいる人にも注意してください。

3 心を鍛える
あいさつに「ありがとう」という感謝の言葉を加えてもらいたいと思います。ありがとうは人と人との心をつなぐ鍵です。家族の一員として感謝」の気持ちをもって生活をしてください。また、悩み事がある人は、SOSの声をあげてください。学校だけでなく、いろいろな相談窓口を学校だよりに書いていますので活用してください。

最後に、「今まで」を基準にすると不平不満がでてくることも多いと思います。しかし、今までのことをリセットして新しいものをつくる時代を経験できることをチャンスととらえ、多くのことを学んでほしいと思います。2学期の体育祭・文化祭も特別な形になります。しかし、今だからできることを見つける夏休みにして、8月24日月曜日、元気に登校してください。
参考 コロナウイルス感染拡大防止 市教委依頼文