終業式式辞骨子
1学期、試練に負けず一生懸命学び、生徒会を中心によく工夫した1学期でした。1年生は毎日が初めての体験で、新鮮な驚きとともに過ごしたことと思います。一つの学年に4つのクラスがあり、交流したり、競い合ったりする中で成長したことは、意義深いと思います。2年生は中堅の学年として、後輩を支え、先輩を助ける学期でした。また、トライやる・ウィークが実施され、社会での自己責任の重さ、積極性・協調性・マナーや礼儀が大切であることなど、多くのことを感じ、学びました。3年生は、リーダーシップを随所に発揮しました。生徒会活動では、ICTの活用等今までにはない工夫が見られました。3年ぶりの宿泊行事である修学旅行では、ルールを守ることはもちろん皆でもりあがるよう協力しました。部活動では、下級生をよく引っ張りました。
どの学年も学校生活に誠実に取り組み、それぞれの学年の根っこをつくることができました。竹の強さは、最初に根っこをシッカリはることや、「節目」によって体を曲げることで生まれると言われます。我々人間にもおなじように、シッカリと根を張ったか振り返り、新たな目標をたてていく節目が終業式であると思います。
そんなみなさんだからこそ、夏休み、そして2学期に向けてがんばってほしいことを伝えます。それは「目に見えないもの、見えにくいものをつかむ」ということです。
第一は体。100年に1度と言われる新型コロナウイルス。そして何年かに一度と言われる災害が起こっています。こうした誰もが見たことがないことを前に、私たちは命を守り健康を維持するため、どのように行動していくのか考えてほしいと思います。加えて、よく話題になる交通マナー、これも人が見ていようが見ていまいが、自分の命を守るために厳守してください。
第二は頭。あたりまえのことをしっかりやることを凡事徹底といいます。真剣に授業を受けたか。真剣に宿題をやったか。それは、他人からは見えにくいものですが、自分の心はだますことはできません。アイチェックなどのアンケートで全く家庭学習を行っていない人もいます。あたりまえのことを少しずつやることを大切にしましょう。
第三は心。他者の心の中は見えませんが、考えることはできます。不満があって友達や家族にとげのある言葉をぶつけたりしませんでしたか。SNS の不適切な利用によって他人を傷つけることはありませんでしたか。自分が発する言葉の持ち意味をしっかり考えていきましょう。
体の中、頭の中、心の中にある見えないもの、見えにくいものをしっかりつかんでほしいと思います。みなさんが夏休みを有意義に過ごし、節目をつくって2学期始業式に登校することを期待しています。
最後に、夏季休業中には多くの部活が1・2年生のチームとなります。新しい集団になる際には人間関係の悩みが生じがちです。また、3年生を含め、長期休業で2学期に向けて学習や人間関係の不安が起こりがちです。顧問や学級担任も気をつけて見ていきますが、何か気になることがあれば、顧問や学級担任に相談するか、学校の相談窓口、相談機関を活用してください。また、すさまじい感染力をもつオミクロン株が流行の兆しがあります。夏季休業日中の部活も体調が悪ければ休むことも大切です。自分の体を守り、チームメートの健康をまもることにつながります。